薬物治療で使われる薬にはどういったものがあるのか

抗うつ薬は主に5種類!

うつ病の治療に使われる抗うつ薬は大きく5種類に分類できます。
SSRI、SNRI、NaSSAの3種類は新規の抗うつ薬で、三環系抗うつ薬と四環系抗うつ薬は、昔から利用されてきた抗うつ薬として知られています。うつ病の原因は、セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の減少が原因と考えられてきました。新規3種類の抗うつ薬は、セロトニンやノルアドレナリンの片方又は両方の物質の再取り込みを阻害して細胞間のセロトニンの増加を促したり、それら神経伝達物質の放出を促す作用を持つ薬です。
一方で三環系抗うつ薬と四環系抗うつ薬は、セロトニンやノルアドレナリン以外の神経伝達物質の働きも阻害してしまうため、新規3種類の抗うつ薬に比べて眠気や便秘や口の乾きなどの副作用が強いのが特徴です。三環系抗うつ薬と四環系抗うつ薬は、新規3種類の抗うつ薬では効果が得られない場合や重症患者に投与されるケースが多いです。

抗うつ薬治療の効果を高める増強療法とは?

抗うつ薬を処方してうつ病が改善される人は、全体の半数程度と言われています。また症状が完全に改善される人は全体の3割というデータも出ていて、抗うつ薬を服用していても効果を感じられない人は少なくないのです。
このようにSSRIやSNRIなどの抗うつ薬だけで効果を感じられない場合に、非定型抗精神病薬を組み合わせて治療を行う方法を、増強療法と言います。増強療法は、うつ病だけでなく統合失調症や双極性障害などにも用いられる治療法です。アリピプラゾールは日本で保険適応されている非定型抗精神病薬です。神経伝達物質のドパミンを抑制したり活性化する作用があり、抗うつ薬と併用することで効果が高まることが認められています。また不眠、体重の増減、吐き気、嘔吐、食欲不振など多くの副作用も報告されています。